COURSE

コース
HOLE BY HOLE がOUT、INともに同じである全国でも珍しいコース

設計者の J.E.クレイン 氏は1892年に横浜に生まれ、1920年に垂水ゴルフ倶楽部の設計の後、西日本で数多くのコース設計を手掛けました。
英国人である彼は自然の造形を巧みに生かし、ゴルフの本質であるターゲットゲーム、つまり目標となるグリーン周辺を絞り込み、深いガードバンカーを配するなど球趣に尽きない設計が特徴です。

J.E.クレイン 氏について

私は宝塚高原ゴルフクラブからコースレイアウト設計の依頼を受けまして、つぶさに現地を視察した結果、相当量の土量を移動すれば理想に近いコースができるという自信を得ましたので、その設計を引き受けた次第であります。

施主の希望も入れて万人のプレーヤーがプレーしやすいコース、次にアップダウンの少ないコース、またグリーンから次のティまでの距離を短くすることに重点をおいて設計に当りました。

アウトコースは標高335mからスタートして350mに至り、インコースは325mから300mまで下り、更に325mに帰着することにまとまりましたが、これを要するコースの高低差は25mということになります。

私はクラブ側の要請もありまして、熟練者にも、また初心者にも楽しみ得るコースを造り上げようと最大の努力をいたしました。

ゴルファーには下記のコースの特徴について喜ばれることと思います。

1. 地形の高低差に対して、大変やさしくプレーできるように、丘陵地帯であるがフラットな感じを出すことに苦心しました。

2. プレーをスムーズにするためにブラインドは極力避けました。

3. 出来るだけ自然美を残すことに苦心し、自然の大観をコースの各所で眺められるように心掛けました。 何卒皆様方の忌憚のないご批判を願いたく同時にゴルファー諸氏に楽しいプレーをして頂ければ望外の喜びとする処であります。

J.E.クレイン氏の設計コース
  • 1920 垂水ゴルフ倶楽部
    1930 岡山霞橋ゴルフ倶楽部
    1959 花屋敷ゴルフ倶楽部
    1960 泉南カンツリークラブ
    1961 三好カントリークラブ(西コース)
    西宮高原ゴルフ倶楽部
    1962 大熱海国際ゴルフクラブ
    1964 宝塚高原ゴルフクラブ
    さなげカントリークラブ
    1965 千刈カンツリークラブ
    勝浦カントリークラブ
  • 1966 日清都カントリークラブ
    1967 月ヶ瀬カントリー倶楽部(東コース)
    1972 穂高カントリークラブ
    1973 三田レークサイドカントリークラブ
    1974 冨士カントリー明智ゴルフ倶楽部
    1975 るり渓ゴルフクラブ
    1976 こんぴらレイクサイドカントリー倶楽部(東・中)
    1978 日本海ゴルフ倶楽部(葉山コース)